作成:(社)家族の会福島県支部
1.痴呆は病気です。初期には介護者以外の家族には理解しにくい状態があります。お年寄りの身辺で常に介護している人の話を、家族も兄弟姉妹も親戚もよく聞いてください。
2.お年寄りの話をうのみにせず、もの忘れ、お金を盗む、妄想、徘徊などの状態を時間をかけてよく知ってください。
3.介護者も混乱し模索しているので、介護者を孤立させないでください。
4.介護者の100%の介護を求めないでください。介護者は介護に工夫をしながらも、介護に疲れています。
5.介護者に「ご苦労さま」「ありがとう」「お願いします」など、いたわりの言葉をかけてください。
6.介護に慣れてくると、介護者とお年寄りの生活のリズムができます。ないしょでおやつを食べさせたり、介護者の悪口を言うことなどしないでください。
7.介護を一人の人に押しつけないでください。介護者は日々の介護に疲れています。兄弟姉妹や親戚の人は、おかずの一品を持ってくる、泊まったらシーツを洗うなど手伝ってください。
8.介護を女性だけに押しつけないで、男性も介護へぜひ参加してください。仕事に疲れていても、せめて介護者のグチを聞いてください。
9.介護者を周囲の人々が支えてください。ホームヘルパー、デイサービス、ショートステイなどを在宅福祉サービスを利用するのを暖かく見守ってください。
10。医療や福祉にたずさわる人は、痴呆のお年寄りと介護者をよく理解し、適切に対応してください。